- FOR SALE - 1972 SHOVELHEAD FX SUPER GLIDE

 


1972 SHOVELHEAD FX スーパーグライド

販売車両のご紹介です。
オリジナルのショベルヘッドの中でも、非常にレアな位置づけの72‘FXで
こちらは、2022年にアメリカのミッドウエストのオークションに
出品された車両を現地で落札し日本へ持ち帰った物です。




アメリカより入荷後は、パーツ変更等があった箇所等を少しづつ集めた
オリジナルパーツへと戻し、出来る限りオリジナルスタイルへ近づけて
今回販売させて頂く事になりました。


オリジナルの外装は、リアフェンダーのみ補修が加えられリペイントされていますが
ガスタンク / フロントフェンダー共にオリジナルペイントがキープされています。


フレームもオリジナルペイント、オリジナルVinナンバー
マッチングのモーターと、現在のアメリカを始め世界中の
マーケットを見渡しても、ここまでオリジナル度の高い
72`FX ス-パーグライドは、今後も入手できる機会は少ないでしょう。


エンジン始動確認も行いましたがコンディションも良く
素性の良いオリジナルの車両です。

BLUE GROOVEでは、過去にも多数の70`s オリジナルペイントバイクを
販売させて頂いておりますが、72`FXに限っては過去にアメリカでの買い付けと
日本で販売させて頂きました車両は、この他にもう1台のみと言うくらい
珍しい車両の1台です。日本国内を見渡しても、オリジナルペイントの72`FXは
他に数台のみであると認識しています。


こちらの1972年FXを今回ご紹介させて頂くあたり
先ずは1960年代から70年代にかけてのハーレー社の歴史や、
前年にデビューした71`FXが登場した背景のストーリー等も一緒に
ご紹介させて頂きたいと思います。

1969年、HD社は経営の立て直しを図りアメリカの大手機械メーカーAMF
(American Machine and Foundry)による買収を受け、よりマーケットに適した
モデルのラインナップと生産の効率化を目指し、1970年代の新たな市場向けに
リリースするモデルのデザインプロジェクトが始まります。


( BLUE GROOVE コレクションの1971年 FX Super Glide Boattail )

1971年に新たにリリースされた" FX "シリーズは
当時のHD社直系のウィリー G ダビッドソンのアイデアにより
デザインされた"カスタムルック"として、リアフェンダーにボートテールが
装着され、レッド・ホワイト & ブルーというアメリカ国旗にちなんだカラーリングは
"スパークリングアメリカ" モデルとして、マーケットに送り出されました。

ウィリー G ダビッドソンはHD社2代目のプレジデントであった
ウィリアム H ダビッドソンの息子であり、1963年にHD社に入社し
デザイン部門に配属されました。
(ウィリー G はHD社の創設者であるWilliam A. Davidsonの孫にあたります)


HDのラインナップは小排気量モデルを除き、
それまではFLとXLモデルのみだった中での登場は、
ストリートでのユーザーが独自にカスタマイズをしていたトレンドを
メーカーとしてフィードバックさせた形で、ウィリーGがデザインを起こし
フロントエンドにはスポーツスターのナローフォークが組み込まれ
ビッグツインでありながらそれまでのFLのイメージを一新し、
よりライトウェイトで軽快な取り回しを実現させ、それまでの
ハイドラグライド / DUO グライド / エレクトラ グライドに続き
” スーパーグライド ”が世に誕生しました。


その71`FXはAMF時代の幕開けを象徴するアイコニックなモデルとして、
アメリカでもレストアの対象となる事が多く、
綺麗にリペイントされた車両等を、アメリカのオークションでも
目にする事が多いですが、同じくワンイヤーオンリーの仕様が多い
72`FXのオリジナル車両をアメリカのオークションや
一般のマーケットで目にする機会は滅多にありません。



その72年のみの仕様となる主な特徴は以下です。

・33.4 ナローフォーク / フロントフェンダー (最終年式)
・トリプルツリー 1インチネックステムシャフト (71`-72`オンリー)
・FX 3.5 ガロンタンク / エンブレム  (71`-72`オンリー)
ガスタンクにマウントビスあり
・ラウンドスイングアーム / 油圧ドラム (最終年式)
・72`ワンイヤーオンリーリアフェンダー W/ デュオテール
・インナー式スロットル w/ドラムブレーキ (最終年式)
・FX コブラシート (72`-73`オンリー)
・2 in 1 マフラー (71`-72`)
・FX タンクパネル (71`-72`)


1973年からはガスタンクのスタイルも変更となり
1960年代より引き継がれたスタイリングとショベルヘッド初期型ならではの
スタイリングを持ったスーパーグライドは72年式FXのみと言えるでしょう。


オリジナルペイントのガスタンクは経年によりデカールがフェイドし
特別なオーラを放っています。



71`-72`FXタンクは2年間のみの非常にレアな仕様で、
タンクバッジマウント用のビス穴がある純正3.5ガロンタンクとなります。
(一部ポリスモデルも同様の仕様あり)


純正のイートンガスキャップ
タンクキャップ部にペイントが載らないのがファクトリーペイントとなります。


オリジナルのタンクダッシュカバーには
No.1 デカールがしっかりと残ります。


スピードメーターは18300マイルとなっています。


オリジナルペイントのフレームに残るコーションデカールには
マッチングのVinナンバーと共に72年4月出荷のスタンプが確認出来ます。


ネック部分の車体番号も同様にマッチします。


エンジンはクロームなどが掛けられる事無く
ファクトリー仕上げのままの状態でオイルラインとクランプが
 一部変更されている以外はオリジナルルックをキープしており
以前のアメリカオーナーの元、大切にされて来た事が解ります。


FXを表す"2C"から始まる、打ち換え無しのオリジナルのVinナンバー 
クランクケース左右のマッチングナンバーは172-15040です。
フロントシリンダーの品番も22/72と年式マッチングが確認出来ます。


同じくリアシリンダーも72品番
オリジナルペイントのタペットブロック/ボルト類も確認出来ます。



ロッカーカバーはポリッシュやクロームパーツへの交換など無く、
落ち着いた雰囲気のエンジンの表情をしています。


"FX"のロゴが残る貴重なポイントカバー
ステップ / ブレーキペダルラバーもオリジナルとなります。




このスタイルのオリジナルのファクトリーシートは
構造上破れ等ダメージが多い物が然程ですが
こちらは、今までに見た中でもベストコンディションとなっています。


オリジナルペイントのフロントフェンダー


通称"ハンバーガー"ドラムブレーキは1964年に登場し、
スポーツスターを含め、こちらの72年が最終の年式となります。
同じく33.4 ナローフォークも最終年式です。


通称"ジュースドラム” と呼ばれる油圧ドラムブレーキは
ハーレーのビッグツインでは、1957年までのロッドで動かす機械式の構造から
4輪車では既に広く使われていたブレーキフルード(液体)の油圧を使ったシステムへと
変更になり1960年代も使い続けられていた仕様の最終の年式となります。
 
同じくラウンド型のスイングアームも、1958年のデュオグライドの登場から、
パンヘッド後期、アーリーショベルヘッド時代に使われた
共通のパーツであり最終の年式となります。

これらは時代の変動と共にアップデイトされて行った物で
ビッグツインモデルでは翌年の73年より前後ディスクブレーキへと変更となり
ブレーキキャリパー / ローターが車体左側に付くことから
全体のルックスもより現代的になって行きます。


71`- 72`のみのオリジナル2 in 1パイプは、
現在アメリカでも探し当てるのは非常に困難なパーツの一つです。


サイレンサーにも純正品番が確認できます。



リアフェンダーはリペイントとなっておりますが
ガスタンク同様の経年となっており然程違和感はありません。

これらはバッテリーのオーバーフロー等によるバッテリー液(希硫酸)の飛散等で
リアフェンダーのペイントが浸食されリペイントされている車両も多く、
それらに所以した物だと思います。

72年ワンイヤーオンリーとなるガイドのテールランプの付くリアフェンダーも
パーツで探し当てる事は非常に困難なアイテムです。


レフトサイドもプライマリーカバーを始め
ファクトリー仕様をキープしています。


オリジナルのプルバックハンドルバーは、自然に手を置いた位置にあるポジションで
非常に乗りやすいのが特徴で、スロットルは手動でアクセルを戻すインナー方式となり
スロットルケーブルがハンドル内を通る為、ルックスも非常にシンプルです。

キャブレターは純正ベンディックスキャブとなり
独特なクセはありますが、その特性を掴んでしまうと
ベンディックスキャブならではのパンチのある走りを楽しむ事が出来ます。


初期型のFX( 71-73年 )のミッドコントロールは、
ペグを反転させた逆シフト仕様がファクトリーオリジナルとなります。


エンジンも始動確認済で、コンディションも良く非常に良い車両です。
この現状より全体の一通りの整備メニューを実施する事で
更にコンディションのレベルを更に上げていきます。

ご納車にあたって実施する基本的なメニューは以下の通りです。

・燃料系 / ガスタンク清掃、キャブレターオーバーホール
スロットルケーブル、
ガスライン、クランプ類、ガスコック
・電装 点火系 / ポイント、点火タイミング、コイル
バッテリー、発電、各部配線
・エンジン周辺 / タペット調整、カム周辺、オイルライン
・駆動系 / クラッチ、プライマリー、チェーン
トランスミッションケース シール交換
・車体回り / フロントフォーク、ネックベアリング
スイングアームベアリング、ホイールベアリング、タイヤ・チューブ交換
ホイールバランシング
・ブレーキ / 前後オーバーホール、ワイヤー類
ホイールシリンダー、フルード、マスターシリンダー、ブレーキライン 等
その他実作業段階で整備が
必要箇所は、その都度追加作業を実施していきます。
 
ご納車前には、慣らし運転を行い、組み上げ後の
初期のマイナートラブル等のクリアした後に
ご納車させて頂きます。

 1972 FX SHOVELHEAD SUPER GLIDE

輸入新規登録 3年付き
販売価格(税込):¥4,950,000-
その他、納期等に関しましてはお問い合わせください。


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